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鉄鋼スラグ水和固化体とは、セメントコンクリートの代替物として開発されたもので、結合材としてセメントの代わりに高炉スラグ微粉末を、骨材として天然石砂の代わりに製鋼スラグを材料として、必要に応じてアルカリ刺激材や混和材を混合して製造するリサイクル製品です。コンクリートプラントを用いて混練し、型枠に流し込むことで任意の形状のブロックを製造することができます。また硬化後に破砕することで任意の大きさの石材を製造することもでき、港湾工事における消波ブロックや被覆ブロック、石材代替材に適用されています。施工実績は国土交通省のブロック工事や、JFE スチール西日本製鉄所倉敷地区護岸工事、新日本製鐵広畑製鐵所護岸工事など40万t 以上に達しています。なお、鉄鋼スラグ水和固化体製の人工石材(フロンティアストーン®、フロンティアロック®)は、(財)沿岸技術研究センターから港湾関連民間技術の確認審査・評価報告書07001号を取得しています。鉄鋼スラグ水和固化体の特長を以下に示します。
密度
鉄鋼スラグ水和固化体の単位容積質量は、1.8 〜2.7g/cm3で、使用する原料や配合により異なります。
強度特性
28日強度で、準硬石相当の天然石材と同等の9.8N/mm2以上、配合によっては30N/mm2程度の強度発現が可能であり、普通コンクリートよりも長期強度の伸びが大きい。また、曲げ強度や引張強度は、同じ圧縮強度の普通コンクリートと同等です。
低アルカリ
主な結合材が高炉スラグ微粉末であるため、海中でのアルカリ成分の溶出が少なくなります。
優れた生物付着性
原料の製鋼スラグには、鉄や珪素などの生物に必須の元素を多く含むため、天然材料や普通コンクリートに比べて海洋環境下における付着生物の種類数、付着生物量が同等以上となります。
任意の形状・粒度の石材供給が可能
発注者のご要望に応じて、粒径や粒度分布のつくり込みが可能です。
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フロンティアロック®を用いた 港湾修繕工事 |
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鉄鋼スラグ水和固化体製ブロックを 用いた護岸補強工事 |
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