地球温暖化対策推進法に基づき策定された京都議定書目標達成計画及び後に策定された地球温暖化対策計画には一貫して、「非エネルギー起源二酸化炭素」の削減対策として「混合セメントの利用拡大」が織り込まれています。2030年度温室効果ガス削減目標(2013年度比▼46%)を受け同計画は改定されましたが、同様の内容が記載されています(2021年10月22日閣議決定)。
■塩分遮蔽効果
高炉セメントの塩分遮蔽性能(EPMA写真) 海洋飛沫帯3年暴露供試体への塩分浸透状況 水セメント比=50% 白い部分:塩素イオンが浸透
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■アルカリシリカ(ASR)反応抵抗性
高炉セメントのASR抑制効果
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- 塩害抵抗性が向上
(海岸や積雪寒冷地凍結防止剤の塩害対策に有効)
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- 高炉セメントの使用はASR抑制対策
(国土交通省の通達に反映)
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■化学抵抗性
- 酸や硫酸塩への抵抗性が高い(下水道や温泉地の使用に有効)
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■一般環境における耐久性
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水セメント比と耐用年数100年のかぶりの関係
※土木学会 2017年制定コンクリート標準示方書改訂資料より、作図
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コンクリートの耐久設計基準強度
- 日本建築学会・高炉セメント指針では高炉セメントの耐久設計基準強度は、普通ポルトランドセメントと同じ値を定めている
- 住宅の品質確保の促進に関する法律の住宅性能表示制度に対して、鐵鋼スラグ協会では国土交通大臣の特別評価方法の認定を取得しているので、ご活用ください
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