東京国際空港 D滑走路建設外工事

東京国際空港D滑走路は、現在の空港島の沖合に全長3,120mの空港島を造成し、そこに2,500mの滑走路を整備するもので、空港島は、1,100mは鋼製ジャケットを用いた桟橋構造、2,020mは埋立構造とする2つの構造体をあわせたハイブリッド構造となっています。この埋立工事の地盤材として、鉄鋼スラグ水和固化体製人工石材をはじめとする鉄鋼スラグ製品(約180万トン)が、中仕切堤、液状化対策材、仮設道路材用途に使用されました。

東京国際空港 D滑走路建設外工事

鉄鋼スラグ製品使用数量

(単位:万トン)
鉄鋼スラグ製品使用数量を示す詳細表。鐵鋼スラグ水和固化体製人工石、高炉水砕スラグ、製鋼スラグ、合計が記載されています。
※他に、管中混合固化処理土用に、高炉セメントが36万トン使用されています。

東京国際空港 D滑走路建設外工事における鉄鋼スラグ製品の適用部位

東京国際空港 D滑走路建設外工事における鉄鋼スラグ製品の適用部位の図。

大震災復興工事への貢献

阪神淡路大震災-神戸市六甲アイランド

1995年に起きた阪神淡路大震災では、神戸港岸壁復旧工事に約110万tの高炉水砕スラグが使われました。神戸港六甲アイランド地区岸壁は、当時、ケーソンと呼ばれる構造物を支える基礎が大きく変位する被害を受けました。復旧に際しては、既設構造物に加わる荷重をできるだけ低減させる必要があったため、土圧軽減を図るべく、幅約19mの範囲に高炉水砕スラグで埋め戻す工法が採用されました。

神戸港復旧工事での水砕スラグ使用場所

東日本大震災-釜石湾口防波堤

鉄鋼スラグ水和固化体製人工石材の防波堤への適用事例として、東日本大震災で被災した釜石湾口防波堤の復旧工事では、防波堤ケーソンのマウンドの被覆石として採用されました。湾口防波堤の災害復旧は、南堤370m(全長640m),北堤870m(全長990m)、開口部300mの区間が対象となり、2018年3月末に完成し、約20万㎥の固化体人工石材が採用されました。

鉄鋼スラグ水和固化体製人工石材の使用部位(被覆石)
釜石港湾口防波堤の側面図

大規模プロジェクトの採用例

大規模プロジェクトの採用例を示す詳細表。プロジェクト名称、使用量、用途(スラグの種類)、施工時期(年)が記載されています。

その他の主な採用例

土工用水砕スラグ製品(100,000㎥以上)

大規模プロジェクトの採用例を示す詳細表。プロジェクト名称、使用量、用途(スラグの種類)、施工時期(年)が記載されています。

地盤改良用製鋼スラグ製品(100,000㎥以上)

大規模プロジェクトの採用例を示す詳細表。プロジェクト名称、使用量、用途(スラグの種類)、施工時期(年)が記載されています。
※使用量は、港湾工事推奨用リサイクル製品便覧リサイクルポート推進協議会、鉄鋼スラグニュース(鉄鋼スラグ協会)より抜粋。
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