高炉スラグ細骨材を使用したコンクリートは土木工事にも適用できます。1981年(昭和56年)に“コンクリート用高炉スラグ細骨材JISA5012”が制定されたことに対応して、1983年(昭和58年)2月に土木学会において「高炉スラグ細骨材を用いたコンクリート設計施工指針(案)」が制定されました。その後同指針は、1992年(昭和平成4年)10月の高炉スラグ骨材JIS改正に伴い、従来高炉スラグ粗骨材・細骨材と個別に作成されていたものを統合し、「高炉スラグ骨材コンクリート設計施工指針」として1993年(平成5年)に制定され、今日に引き継がれております。この指針には使用実績として、1974年(昭和49年)以降に高炉スラグ細骨材を使用したコンクリート構造物の施工例を記載しており、特に統合された指針では、高炉スラグ粗骨材及び高炉スラグ細骨材の約十数年にわたる使用実績と耐久性などに関する知見を調査検討しておりますので、本指針を活用されご使用いただけると考えます。
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