鐵鋼スラグ協会について
鐵鋼スラグ協会は、鉄鋼スラグ製品の魅力を広め、幅広い用途で活用いただけるよう設立されました。
品質向上や環境に配慮した製品づくりに取り組みながら、社会基盤の支えとして役立つ活動を続けています。
鉄鋼スラグのご紹介
鉄鋼スラグ製品は、用途に応じて製造・品質管理を行い、その大半がJIS(日本工業規格)相当品、
または、グリーン購入法の特定調達品目として市場に提供されています。
鉄鋼スラグ製品のご紹介
鉄鋼スラグ製品は現在、その特性を活かし、各方面で利用されていますが、その最大の需要分野はセメントです。鉄鋼スラグ製品の約40%、高炉スラグだけで見ると約75%がセメント用として、主に高炉セメント用混合材に使われています。

鉄鋼スラグ骨材は、有機不純物や粘土、貝殻を含まず、化学成分が均一な工業製品です。アルカリシリカ反応のリスクが低く、環境負荷を軽減しつつ、天然資源の保全と採掘エネルギーの削減に貢献します。

道路用鉄鋼スラグは、高炉スラグおよび製鋼スラグを破砕・整粒し舗装用素材として製造されるもので、それぞれを単体または混合して製造される路盤材や、製鋼スラグから製造されるアスファルト混合物用骨材として使用されています。

土工用水砕スラグは軽量で高いせん断抵抗角と水硬性を持ち、透水性も良好です。土工用水砕スラグは軽量で水硬性があり、護岸や路床、盛土などに利用されます。液状化対策や軟弱地盤の改良に効果的で、耐久性と経済性にも優れています。

高炉水砕スラグは軽量でサンドマット材に適しており、製鋼スラグは稜角が多く粗い表面を持つ特性から天然砕石に類似します。粒子密度やせん断抵抗角が高く、溶出水の環境基準も満たしており、海域利用でも安全性が確認されています。

高炉スラグはCaOやSiO2を含み、稲作用のケイカル肥料として利用されます。製鋼スラグはこれらに加えFeOやP2O5も含み、畑作や牧草にも使われ、アルカリ分で土壌酸性を改善します。

高炉スラグは1,500~1,600℃で再溶融し、遠心力で繊維状に加工されます。繊維状ロックウールは集綿後、用途に応じて解繊・粒状化され、バインダーを加えて硬化炉で固められ、ボードやマット状などの成型品として製品化されます。
